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LMC Championships 2010


準々決勝: 吉森 奨(神奈川) vs 菅野 充臣(千葉)

Written by Yukio Kozakai

観戦記事とか書くのはいつ以来だろうか。そんなわけで、乱筆乱文をご容赦のほど。

さて、すでに過去のラウンドでフィーチャーされている吉森と菅野の準々決勝をお届けしよう。両者とも、プレイヤー紹介などは割愛させていただいて、早速本題に入ろう。

先週 Finals の権利を獲得し、今週は堂々の LMCC プレイオフ進出。まさに今が旬といった具合の菅野は、オリジナルの黒青緑ビートダウンだ。

もともとは海外のレシピを参考に、《壊死のウーズ》《溶鉄の尾のマスティコア》のコンボを《獣相のシャーマン》で生かそうとしたのがきっかけとのこと。

それをヴァラクートに勝てるように《マナ漏出》を仕込み、気がついたらウーズがどんどん減っていき、さまざまな調整を加えてオールスターのようにパワーカードを詰め込んだのが、今回菅野が操る「あじわいシャーマン」だ。

MDN および今回もトップ 8 に進出しているユリニーこと渡辺 竜二(千葉)のサイト「アド脳 DeckWin」をご覧の諸氏は、ぜひ先週の予選通過レシピとの違いを「あじわって」欲しい。この時期の 1 週間とは、これほどの違いがでるものなのだ。

一方、これまたビートダウンを好む印象のある吉森だが、今回の彼の選択は青白コントロールだ。本人曰く、「完全にアンチ・ヴァラクート」。吉森ほどのビートダウンプレイヤーをもってしても、ヴァラクートに勝つために青白を選択せざるを得なかった、ということだ。

吉森 「もっとも、同系ミラーのがもっとめんどくさいことにも気付いたんですが」

たしかに、ヴァラクートと並んで現在の 2 大メタである。それぞれが違うアプローチでメタゲームに挑んだ洗練されたデッキ同士。では、そのぶつかり合いをご堪能あれ。

Game 1

吉森 奨
吉森 奨

有色マナの薄い初手を眺めて長考する、先手の吉森。そのままマリガンし、菅野も 1 マリガン。まずは菅野の《獣相のシャーマン》からゲームが動き、それを吉森が《未達への旅》

そこから 2 ターンの空白を経て、菅野が《復讐蔦》をプレイ。通常ならカウンターしたくない類のクリーチャーだが、クロックを嫌って吉森は《取り消し》。しかし、これは菅野も織り込み済み。続くターンに 2 枚目の《復讐蔦》《メムナーク》を連続召喚。一気に吉森のライフを追い込み、ハンドから《審判の日》をあぶり出させる。

攻め手を休めない菅野は、吉森のマナが寝ている間に《酸のスライム》《天界の列柱》を破壊。以降はなかなかクリーチャーを引き込めないが、墓地で小休止する《復讐蔦》が吉森への大きなプレッシャーとなる。

《酸のスライム》《忍び寄るタール坑》でジワジワと吉森のライフを攻める菅野。やっと 2 つのクリーチャースペルを 1 ターンの間にプレイできる機会に恵まれた菅野は、《獣相のシャーマン》《極楽鳥》と唱えるが、そのことごとくを吉森がカウンター。

解決されて 2 つめのクリーチャー呪文である《極楽鳥》が墓地に行き、その後に菅野が《復讐蔦》を「復讐」させようと試みるが、「墓地に《極楽鳥》を落として解決した以上、《復讐蔦》の能力起動のタイミングは逸している」との吉森の指摘が通り、予定していたクロックを失うことになった菅野。

これで息を吹き返した吉森。

《太陽のタイタン》こそ《破滅の刃》で失うが、《忍び寄るタール坑》《地盤の際》で吹き飛ばし、《精神を刻む者、ジェイス》《前兆の壁》とアドバンテージと防御の礎を固めて青白のペースに持ち込む。

遅れてトップデッキした《溶鉄の尾のマスティコア》を含む 2 体のクリーチャーをプレイし、今度こそ「復讐」を成した《復讐蔦》だったが、カウンターできないまでも《マナ漏出》で厳しくマナを制限させて《溶鉄の尾のマスティコア》の牙を許さず。トップデッキした 2 枚目の《審判の日》が盤面を更地へと風化させれば、あとは《天界の列柱》が制空権を握るばかりだった。

吉森 1 - 0 菅野


Game 2

菅野 充臣
菅野 充臣

1 マリガンから《水蓮のコブラ》で立ち上がる菅野。しかし、土地が止まってしまい、頼みの《水蓮のコブラ》《糾弾》

《強迫》《精神を刻む者、ジェイス》を叩き落とすが、その間に吉森は《ギデオン・ジュラ》を戦場に送り込んでおり、ようやく菅野が引き当てた《野生語りのガラク》に先んじて押し込みにかかる。

トークンの作成で《ギデオン・ジュラ》の猛攻をしのぐ菅野だったが、そこは地上戦でタイマン張ったら敵無しの《ギデオン・ジュラ》《天界の列柱》との波状攻撃にカウンターのバックアップがあれば、序盤からのマナスクリュー(不足)をいまだ解決できていない菅野に出来ることは、ライフシートに自らのライフ減少を示す数字を書き込む作業のみ。

「ワンチャンスライム」と菅野が一人ごちたそのままに、彼の 5 枚目の土地はライブラリーに眠ったまま。そのまま吉森が押し切り、準決勝へ勝ち名乗りをあげた。

吉森 2 - 0 菅野

菅野 「ミスして負けたんで。あれで動揺するとはまだまだですね」

と語る菅野だったが、その戦いぶりとデッキ構築センスは記憶にも記録にも残る。年末に開かれる The Finals 本戦の要チェックプレイヤーだろう。見事な戦いぶりだった。熱い戦いの頂上決戦は始まったばかりだ。

まだまだ続く LMCC 決勝ラウンドの戦いを、お見逃しなく!

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