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LMC Championships 2010


準決勝: 春日 亮佑(千葉) vs 上岡 義寛(千葉)

Written by Yuya Hosokawa

上岡のデッキは先ほども紹介した青緑黒サバイバル。基本は《獣相のシャーマン》《復讐蔦》を生かしたデックで、オプションとして《粗石の魔道士》とそのシルバーバレット(《メムナイト》など)、青いデッキならおなじみの《精神を刻む者、ジェイス》といった、いわゆるジャンクのようなデックだ

一方の春日は説明不要のザ・《原始のタイタン》デッキ、赤緑ヴァラクートである。実は二人、予選ラウンドで当たっていたらしく、その時は上岡が勝利したようで春日は復讐に燃えている様子。

勝つのは有田を 2-0 で倒して勢いに乗っている上岡か、萩原とのヴァラクート同型対決を制して引きの乗っている春日か?

Game 1

対戦風景

オープンハンドを即キープした上岡は、《森》から《極楽鳥》、2 ターン目には《水蓮のコブラ》《脆い彫像》と、手札が強かったことが一見してわかる初動だ。一方マリガン後も厳しい表情のキープとなった春日は、2 枚の《山》を置くのみ。

動きをまったく妨害されない上岡は、《新緑の地下墓地》セットから《復讐蔦》を召喚し、コブラとの攻撃を行った後に《獣相のシャーマン》を追加する。

3 枚目の土地も《山》だった春日は、ただ上岡のブン回りを見るのみ。《忍び寄るタール坑》を上岡がクリーチャー化すると、春日は呪文を 1 枚も唱えられないまま、《山》を片付けた。

春日 0 - 1 上岡


Game 2

今度は納得の 7 枚をキープした春日は、2 ターン目に《探検》、更に 3 ターン目にも《探検》、そしてダブルセットランドを行った後に《草茂る胸壁》を召喚。

次のターンに 6 マナにあっさりとたどり着いてしまう春日とは対照的に、3 枚目の土地をタップインする上岡。

そして春日が《原始のタイタン》を場に出すと、土地をサーチするよりも早く、3 枚しかない土地を片付けた。

ここまでなんと 15 分足らず。

春日 1 - 1 上岡


Game 3

またもやオープンハンドで上岡は始めることを宣言し、先手で《森》から《極楽鳥》というスタートを切る。春日の頭の中には一本目のブン回りが浮かんだかもしれない。

マリガンを余儀なくされた春日は《ゼンディカーの報復者》《砕土》、そして 4 枚の土地という心もとないもの。そしてその頼みの綱である《砕土》が、2 ターン目の《強迫》で抜かれてしまうと、高速で《ゼンディカーの報復者》をプレイするプランが大きく崩れる。

なんとか《草茂る胸壁》を引いた春日だがまだまだ 7 マナには遠い。その間に上岡は《野生語りのガラク》を呼び出し、即座にビーストトークンを呼び出す。

ここで実は《砕土》を引いていた春日は、カウンターを警戒してメインで土地を伸ばし報復のチャンスを狙うが、《新緑の地下墓地》経由での 2 枚目の《強迫》《紅蓮地獄》が抜かれ、《復讐蔦》がレッドゾーンに送り込まれると、時間があまりないことが明らかとなった。そう、このままだと 2 ターン後の《野生語りのガラク》の最終奥義で負けてしまうのだ。

何か対処するカードを引かなければならない春日のドローは《酸のスライム》で、《忍び寄るタール坑》を破壊することで、なんとか即死を免れる。

上岡は 3/3 のトークンと《復讐蔦》で攻撃し、前者を《草茂る胸壁》、後者を《酸のスライム》でブロックし、相打ちとなった。そして《野生語りのガラク》によって更なるトークンが戦場へ。

《ゼンディカーの報復者》をとりあえずプレイしたい春日のドローは《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》。タップインでターンを返し、壁もあわせて 7 マナを確保する。何も引かない上岡は、トークン 2 体で攻撃するのみ。

満を持して《ゼンディカーの報復者》を春日はプレイするのだが、残念ながら土地がない。これには上岡は嬉しそうな表情を見せるも、セットランドをして、《野生語りのガラク》の +1 能力を使用した。

Gaea's Revenge

春日はここで今度は《ガイアの復讐者》をトップデッキし、即プレイしたのだが、ここで《ゼンディカーの報復者》と一緒に《野生語りのガラク》へと攻撃してしまう。このコンバットでビーストトークンと《ゼンディカーの報復者》の実質的な一対一交換をしてしまったことにより、場が完全に膠着してしまう。

膠着した場でまず上岡は《記憶殺し》をドローし、《原始のタイタン》を指定する。そして 2 ターン後に 2 枚目を引き、今度は《ゼンディカーの報復者》をも、薄くなってきた春日のライブラリーから奪う。

その間、《耕作》で土地を伸ばしていた春日は、気付けば 5 枚の山をコントロールしている。《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》を素引きしていたことで、もう 1 枚土地を引けば、能力を誘発させることができるのだ。対象はもちろん、上岡の盤面を必至に 1 枚で支えている《野生語りのガラク》に、だ。

そして春日は《耕作》をドローする。3 点を《野生語りのガラク》に飛ばして退け、トークンにも 3 点を与える。

ドローゴーが続く中、先に有効打となるカードを引いたのは、二種類のフィニッシャーを抜かれた春日だった。2 枚目の《ガイアの復讐者》をトップデッキしたのである。

片方の《ガイアの復讐者》は 2 体のビーストトークンに討ち取られるものの、場は春日が圧倒的有利に。上岡は 3/3 トークンを 1 体コントロールするのみだ。

が、一方で上岡もようやくスペルを引いていた。しかもそれは《精神を刻む者、ジェイス》。渦巻く知識を行い、何もせずターンエンド。

春日のドローは《紅蓮地獄》。実は《紅蓮地獄》をずっと 1 枚持っていた春日は、ここで場を見渡す。《紅蓮地獄》を 2 枚プレイし、どっちも通れば、無人の荒野を《ガイアの復讐者》が駆け抜けることになる。上岡のライフは 8。つまり勝利なのだ。

そう、カウンターさえなければ。

結局 2 枚目の《紅蓮地獄》《瞬間凍結》されてしまう。そのショックかはわからないが、ここで春日は痛恨のミスを犯す。《ガイアの復讐者》で攻撃してしまったのだ。既に《紅蓮地獄》で 2 点のダメージを受けている《ガイアの復讐者》は、思わぬ形でビーストトークンと共倒れしてしまったのだ。

これにより、場は再びタイに――いや、《精神を刻む者、ジェイス》を擁する上岡のほうがどう見ても有利だった。2 度目の渦巻く知識から《水蓮のコブラ》《極楽鳥》が次々とプレイされ、《復讐蔦》が墓地から戻る。

残り時間がなくなってきた春日は何も引くことが出来ず、戦場に 3 体いる《草茂る胸壁》のうち 1 体が《復讐蔦》をチャンプブロックして墓地へと落ちる。何もなければ少なくとも後 2 ターンは耐えられるはずだったのだが、《広漠なる変幻地》をセットしたターンの返しに、《破滅の刃》 2 枚で《草茂る胸壁》がすべて墓地へと送られ、予想外の 9 点を喰らうことになる。

春日の勝ち手段は 2 つで、一つは《耕作》《砕土》を引くことである。そうすれば本体に 9 点、勝利だ。

そしてもうひとつは、3 枚目の《ガイアの復讐者》だ。相手のアンタップ状態のクリーチャーが《極楽鳥》しかいないため、《広漠なる変幻地》《山》をサーチしてブロッカーさえ焼けば、7 点を削りきれる。

ラストターンのドローは――《探検》

そして《探検》でのドローは――

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春日 2 - 1 上岡

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